令和４年度 秀和総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 0 22 29 65 216 478 701 1450 1198 251
２０２２年度に当院を退院した患者様の年齢を１０歳刻みで集計した表になります。年齢は、入院時の満年齢です。
当院は、地域中核病院として幅広い年齢層の患者様にご利用いただいております。
例年と同様に年齢階級分布に大きな変化はなく、２０２２年度の総計４，４１０人のうち、６０歳以上の方が８０％を超えており、症状が比較的重症化しやすい高齢の患者様の入院が多い傾向にあります。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　内シャント血栓除去術等　処置２なし 313 2.96 4.23 0.00 69.91
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　動脈形成術，吻合術　その他の動脈等　処置２なし　定義副傷病なし 40 8.06 7.59 0.00 69.70
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　処置１なし　処置２なし 33 15.55 11.77 7.14 65.00
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎　手術なし　処置２なし 28 37.36 22.11 32.14 86.25
050130xx9900x0 心不全　手術なし　処置１なし　処置２なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 25 27.72 17.54 20.00 79.32
腎臓内科では、高血圧症、腎障害をきたす各種病態（糸球体腎炎、腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、多発性嚢胞腎など）の治療を行っています。入院症例数で多いのは、主に透析を行うためのシャントの増設やシャントトラブル(シャント閉塞)への対応(内シャント血栓除去術)の他、内科一般の疾患を数多く診療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060300xx99x00x 肝硬変（胆汁性肝硬変を含む）　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 29 21.52 11.08 13.79 71.79
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 10 26.50 13.34 0.00 62.20
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 - - - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎　手術なし　処置２なし - - - -
060270xx99x0xx 劇症肝炎，急性肝不全，急性肝炎　手術なし　処置２なし - - - -
消化器内科では、肝臓専門医による肝疾患の入院が症例の多くを占めています。多様な要因にて起こる肝疾患に対して、抗ウィルス治療による薬物療法だけでなく、栄養治療にも積極的に取り組んでおります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症，慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等　処置等１＿なし，１，２あり　処置２なし 62 4.98 4.26 1.61 69.11
050050xx9920x0 狭心症，慢性虚血性心疾患　手術なし　処置等１＿２あり　処置２なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 56 3.45 3.22 0.00 68.89
050130xx9900x0 心不全　手術なし　処置１なし　処置２なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 44 31.16 17.54 6.82 82.40
050050xx9910x0 狭心症，慢性虚血性心疾患　手術なし　処置等１＿１あり　処置２なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 39 3.15 3.04 0.00 70.44
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎　手術なし　処置２なし 25 31.84 21.11 28.00 85.48
循環器内科では、心不全や狭心症に対して幅広い診療を行っております。心臓カテーテル検査によって、狭心症や心筋梗塞などの診断・治療を行うものが多く、それらの疾患に対する「心臓カテーテルによる検査｣と｢冠動脈形成術等の治療」の件数が多くなっております。
緊急の心臓カテーテル検査で、重篤な狭心症や心筋梗塞などが見つかった場合は、検査からひき続き冠動脈形成術等の治療に移行するケースもあります。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎　処置２なし 61 23.26 18.57 4.91 76.25
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎　手術なし　処置２なし 48 31.58 21.11 16.67 83.83
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍　手術なし　処置等１＿２あり　処置２なし　定義副傷病なし 30 3.60 3.05 0.00 70.67
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸　手術なし　処置１あり 23 2.00 2.03 0.00 58.13
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍　手術なし　処置１なし　処置２なし 16 23.75 13.49 12.5 75.94
呼吸器内科では、間質性肺炎、誤嚥性肺炎、呼吸器の悪性腫瘍（がん）などの、呼吸器疾患全般に対し幅広く対応しており、その中でも間質性肺炎の患者様が多く入院しています。
また、睡眠時無呼吸症候群の症例も多く、入院にて診断を行った後、ＣＰＡＰ（持続陽圧呼吸療法）と呼ばれる在宅療法にて治療をする場合が多くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　処置２なし 36 6.94 6.85 0.00 76.03
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患　経尿道的尿路結石除去術　定義副傷病なし 30 4.10 5.29 0.00 63.33
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍　手術なし　処置１あり 17 3.00 2.45 0.00 70.71
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等 13 8.92 7.82 0.00 71.31
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症　手術なし 11 16.09 13.61 0.00 76.91
泌尿器科では、最近増加の著しい前立腺がんを始め、膀胱がんなどの悪性疾患のほか前立腺肥大症、尿路結石など幅広い泌尿器疾患に対応しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（１５歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 78 4.96 4.59 0.00 71.32
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石，胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　処置２なし　定義副傷病なし 69 8.42 8.94 1.45 75.94
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 68 8.76 9.00 5.88 71.49
060035xx010x0x 結腸（虫垂を含む）の悪性腫瘍　結腸切除術　全切除，亜全切除又は悪性腫瘍手術等　処置１なし　定義副傷病なし 47 14.34 15.40 0.00 71.32
060335xx02000x 胆嚢炎等　腹腔鏡下胆嚢摘出術等　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 39 5.31 6.93 0.00 63.41
外科では、胃・大腸などの消化器外科、肝胆膵外科、血管外科の専門医が在籍しており、外科医全員が互いにサポートしながら連携協力し、情報を共有しながらより良い治療が行えるように努め、幅広い対応が出来る体制をとっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩，股等 96 20.28 26.42 67.34 82.07
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む）　人工関節再置換術等 26 23.50 22.44 11.53 72.46
160760xx97xx1x 前腕の骨折　手術あり　定義副傷病あり 22 4.59 7.60 0.00 70.64
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死，股関節症（変形性を含む）　人工関節再置換術等 21 17.90 20.14 0.00 65.00
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼　骨折観血的手術　鎖骨，膝蓋骨，手（舟状骨を除く），足，指（手，足）その他等 15 16.73 18.34 0.00 60.53
整形外科では、高齢者の転倒などによる膝関節、股関節、大腿近位骨折に伴う症例が多くなっています。
患者様には、早期離床によるQOL向上、早期社会復帰目指し、なるべく早い時期に手術を行い、クリニカルパスや地域連携パスを用いて、看護師、リハビリテーション科、回復期リハビリテーション病院と連携し治療しています。
加えて、さまざまな骨折治療など手術を要する救急医療にも対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症３日目以内，かつ，ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２＿４あり　定義副傷病なし　発症前Ｒａｎｋｉｎ　Ｓｃａｌｅ　０，１又は２ 46 12.89 15.97 52.17 73.22
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 31 17.90 19.58 67.74 71.97
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　処置２なし　定義副傷病なし 30 9.53 10.14 16.67 78.40
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 18 9.94 8.54 11.11 71.83
010230xx99x00x てんかん　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 14 6.36 7.33 7.14 58.64
脳神経外科では、脳梗塞及び外傷によらない脳出血（いわゆる脳卒中）や、外傷に起因した脳出血等の急性疾患の症例を、数多く診療しています。
当院は、埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワークに加盟しており、脳梗塞を発症した患者様を積極的に治療しています。
また、急性期を脱した患者様の多くは地域の回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟等へ転院しています。引き続き在宅復帰を目指せるよう地域の医療機関と連携して診療にあたっています。
内分泌・糖尿病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く）　処置２＿１あり 66 16.76 14.28 0.00 68.17
10007xxxxxx0xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く）　処置２なし 33 15.00 10.80 0.00 65.12
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス，非ケトン昏睡　処置２なし　定義副傷病なし 30 19.03 13.43 0.00 60.07
100250xx99x01x 下垂体機能低下症　手術なし　処置２なし　定義副傷病あり 17 14.00 11.75 0.00 46.82
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症　手術なし 17 16.47 13.61 11.76 81.00
内分泌糖尿病科は糖尿病の治療を重点的に行っています。
糖尿病の検査入院、教育入院などを受け入れており、それに伴う栄養指導など多職種と連携し、チームで治療を行っています。
糖尿病を基礎疾患とした慢性腎不全をはじめ、他の診療科の疾患で入院している方でも糖尿病が基礎疾患である患者様も多く、他科の医師との連携による併診（他の診療科に入院中の患者さんの治療を行う事）も積極的に行っています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 16 - - - 12 1 8
大腸癌 32 15 18 31 - 18 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - 24 - 32 1 8
肝癌 - - - - - 18 1 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者様の人数を初発のUICC病期分類及び再発、不明に分けて集計しています。
UICC病期分類とは、UICC（国際対がん連合）で定められ
①原発巣の大きさや進展度
②所属リンパ節転移の状況
③遠隔転移の有無
以上３つの要素にて各癌をⅠ期（早期）～Ⅳ期（末期）に分類するものです。

１０件未満の数字は-で表示されるため、特に乳癌や肝癌は件数がないように見えますが、それぞれ診療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 - - -
中等症 47 16.17 78.02
重症 32 23.28 81.44
超重症 - - -
不明 - - -
当項目は、”市中肺炎”で入院された方について、”Ａ－ＤＲＯＰスコア”を用いて、重症度別に集計したものです。
１）市中肺炎とは
　通常の日常生活を送っている中で罹患(りかん)した肺炎です。誤嚥性によるもの、医療や介護に伴って発症した肺炎と区別されています。

２）Ａ－ＤＲＯＰスコアとは
　以下の５つのチェック項目を頭文字をとった肺炎の重症度です。
　１項目の評価１点とし、１点～５点で重症度を評価します。

　①項目　
　　　Age(年齢)　　　　　　 ：男性70歳以上、女性75歳以上
　　　Dehydration(脱水状態)：BUN21mg/dlまたは脱水あり
　　　Respiration(呼吸) ：酸素飽和度90%以下
　　　Orientation(見当識) ：意識障害あり
　　　Pressuer(血圧) ：収縮期血圧90mmHg以下

　②重症度
　　　軽　症：0点
　　　中等症：1点・2点
　　　重　症：3点　
　　　超重症：4点・5点

軽症の方は外来にて診療することが多く、入院となる患者様の多くは中等症以上であり、重症の患者さんも少なくありません。
また、Ａ－ＤＲＯＰスコアにもあるように高齢になるとスコアが上がるため重症化しやすくなり、また入院が長期化する傾向があります。高齢者の増加となる人口動態に伴って、今後も増加すると考えられます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 189 23.03 77.31 59.79
その他 12 27.08 74.58 100.00
脳梗塞での入院は、発症して３日以内に治療を行う患者様が大半を占めています。埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワークに加盟しており、救急車による超急性期の受け入れも積極的に実施しています。
転院率は一見高く見えますが、脳梗塞においては特に、急性期の治療を経た後には在宅復帰に向けて地域の医療機関やリハビリ専門病院に転院し、リハビリを継続していくといった経過が自然であり、これらの施設にスムーズに移行できるよう、連携担当看護師、ソーシャルワーカーとともに密接な地域医療連携を推進しております。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術（初回） 259 0.50 1.67 0.37 69.35
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術（１の実施後３月以内に実施） 68 1.62 3.87 2.94 71.09
K6121ｲ 末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純） 57 7.49 11.39 0.00 69.77
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
腎臓内科では、慢性的な透析治療を実施されている患者様が数多くおられます。
これらの方の透析用のシャント（人工血管）については、突発的なトラブル（狭窄等）だけでなく、ある程度定期的な交換も必要になります。経皮的シャント拡張術・血栓除去術はその際の手技となっており、件数は多くなっています。続いて、透析導入のためのシャント設置術が多くなっています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満 10 8.2 2.6 0.00 74.70
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
消化器内科では、内視鏡を用いた大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多く行われています。
平均術前・術後日数が８．２日、２．６日となっておりますが、当該手術を目的とした入院の場合、１泊２日の入院がほとんどです。中長期の入院の方に同手術が実施された事例があったため、日数が遷延した原因となっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 44 2.18 13.20 4.55 73.77
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他 35 4.97 5.20 2.86 70.20
K5481 経皮的冠動脈形成術（高速回転式経皮経管アテレクトミーカテ 26 9.00 14.10 15.38 72.71
K5463 経皮的冠動脈形成術（その他） 23 5.65 3.35 0.00 69.61
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプロ 18 1.00 2.28 0.00 66.61
循環器内科では、経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術のいずれも、心臓カテーテルを用いて実施する手術です。これらの手術件数を合計すると循環器内科の半数以上を占めており、虚血性心疾患（狭心症・心筋梗塞）に対する治療が中心となっています。
また、近年は動脈狭窄・閉塞に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術も多く、手技単独で見た件数は今年度は１位となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 27 0.37 5.63 0.00 66.00
K8412 経尿道的前立腺手術（その他） 11 1.18 6.90 0.00 72
K7981 膀胱結石摘出術（経尿道的手術） - - - - -
K830 精巣摘出術 - - - - -
K775 経皮的腎（腎盂）瘻造設術 - - - - -
泌尿器科は、経尿道的手術を多く実施しています。経尿道的手術は開腹手術に比べ患者さんの身体的負担(侵襲)が少ない手術です。そのため手術後の入院期間も短くなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 57 1.05 3.00 0.00 72.04
K6871 内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ） 51 1.04 6.02 1.96 75.55
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 50 1.42 5.96 0.00 66.82
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 48 1.19 11.69 2.08 75.21
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 41 1.29 3.34 0.00 63.00
外科では、内視鏡的・腹腔鏡下手術が多く、身体的負担（侵襲）の少ない手技が多くなっています。また、内視鏡による早期悪性腫瘍に対する粘膜下層剥離術も多くなっています。
当科では、様々な外科手術に対応しており、胆石症、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵がんなどで、内視鏡手術、腹鏡視下手術、開腹手術が適宜病気の進行度に合わせて選択されています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術（前腕） 73 1.84 6.18 0.00 61.56
K0461 骨折観血的手術（大腿） 67 2.90 14.36 50.75 80.57
K0821 人工関節置換術（膝 46 4.43 18.48 6.52 68.87
K0811 人工骨頭挿入術（股） 40 5.25 15.63 80.00 82.55
K0463 骨折観血的手術（膝蓋骨） 29 1.76 4.97 0.00 57.69
整形外科では、高齢患者様の転倒等に伴う骨折に対する手術が大多数を占めています。また、多くの患者様がリハビリテーションを継続するため、地域の他の医療機関へ転院されています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 34 0.03 25.62 73.53 77.80
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 0.11 12.19 18.52 79.96
K1643 頭蓋内血腫除去術（開頭）（脳内） - - - - -
K6092 動脈血栓内膜摘出術（内頸動脈） - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） - - - - -
脳神経外科では、手術までの期間は、一部を除いて入院当日、あるいは翌日に行われている例が大半を占め、超急性期治療を行っています。多くの患者様がリハビリテーションを継続するため、地域の他の医療機関へ転院されています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 24 0.54
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 16 0.36
異なる - -
上記の指標は、重篤な感染症及び合併症の症例数及び発生率を示しています。
入院契機が同一であれば、その疾患の入院のための入院であったことを示し、異なる場合は何らかの要因で入院中に当該傷病群の疾患が発生したことを表します。該当する項目が１０件未満の場合は”-”と表示されるため、該当の傷病群がまったく発生していなかった訳ではありません。
当院では、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い治療を行っています。また合併症発生や感染症が発生した場合、あらゆる職種が連携し取り組んでいます。

　①ＤＰＣ６桁
　　DPC14桁の上6桁です。この６桁はＤＰＣにおける傷病名を表しています。
　　なお、ＤＰＣの説明についてはＤＰＣ別症例数をご参照ください。

　②播種性(はしゅせい)血管内血液凝固症候群
　　さまざまな重症の基礎疾患のために血液凝固能が過剰に活性化され、広範な血管内での血栓を形成してしまう疾患で、結果として血小板などの凝固因子が枯渇し、著しい出血傾向を示す病態です。これにより多臓器不全や広範な出血の見られる重篤な状態です。

　③敗血症
　　感染症などにより血液中に病原体が入り込み、血中で細菌が増殖する病態で、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。

　④真菌症
　　真菌による感染症で重篤な病態の結果、真菌が全身に蔓延する病態です。

　⑤手術・処置などの合併症
　　手術・処置後に発生する合併症で、透析シャント閉塞、術後出血など、医療ミスとは異なり、どの様な患者さんでも一定の割合で発生します。
更新履歴
2023/9/27
初版作成