平成27年度 秀和総合病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 63 53 124 295 516 1214 1757 836 180
延患者数:1人の患者が1年間に3回入退院を繰り返した場合3回の入院があったと計算する方法です。
退院患者さんの分布は高齢になるに連れて、多くなり80代より減少する傾向にあります。
また、60歳以上の患者さんの占める割合が全体の79%を占め、当院は高齢者の方の入院が多いといえます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 手術・処置等2なし 159 1.19 3.40 0.00% 66.69
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 14.58 13.64 5.00% 73.10
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 12.19 9.71 0.00% 63.04
腎臓内科での症例数で多いのは、透析時に穿刺されるシャント(人工血管)の詰まりなどを治療する事です。予定入院で「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」を施術した場合、今年度(平成28年4月)より短期滞在手術基本料3として、入院料が設定されております。当院で、短期滞在手術基本料3に分類される予定入院の患者さんは85%を占めています。又適応となる慢性腎不全の施術・治療は、腎臓内科の約45%を占めており、慢性腎不全に対しての透析治療及び透析に至らないよう,外来では透析予防のための診療も行っています。
 
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 101 2.04 3.07 0.00% 67.48
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 101 3.41 4.87 0.00% 67.56
050130xx99000x 心不全 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 16.10 18.30 7.69% 77.17
循環器内科の症例では「狭心症・慢性虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査」と「冠動脈形成術等」が多く。心臓カテーテル検査によって、狭心症や心筋梗塞などの診断を行います。又その検査で狭心症等の原因となる血管の詰まりなどが見つかった場合は、2位に分類される冠動脈形成術等を行い,ひき続き治療に移行するケースもあります。当院では、狭心症等の検査・診断・治療が循環器内科の約38%を占めています。
また当院における心臓カテーテル検査の入院は2泊3日、冠動脈形成術等の場合は3泊4日となっております。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 63 11.97 15.35 0.00% 61.10
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 13.40 14.20 0.00% 49.40
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 14.30
内分泌・糖尿病内科は糖尿病の治療を重点的に行っており、入院患者の約50%を占めています。当科では、糖尿病の検査入院、教育入院なども受け入れており、それに伴う栄養指導なども行っています。
また、他の診療科の病気で入院しており、糖尿病を基礎疾患として持っている症例も多く、他科の医師との連携による併診(他の診療科に入院中の患者さんの治療を行う事)も積極的に行っています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 1.24 3.29 0.00% 71.64
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 31 17.26 20.63 6.45% 73.16
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術・処置等2なし 25 11.80 14.34 0.00% 74.20
 呼吸器内科は肺の悪性腫瘍(以下肺癌)に対する検査および間質性肺炎の原因検査などが入院患者の約33%を占めています。気管支鏡検査目的の入院患者が21%ですが、胸部レントゲンの検査等で異常が見つかった場合など肺がんなどを確定するために行います。なお当院では、肺癌の化学療法を積極的に行っています。
 2番目に当科で多い、間質性肺炎の原因・治療方法は様々ですが、特に喫煙歴のある患者さん,肺気腫など他に肺の疾患がある患者さんの場合は定期的な検査が必要となってきます。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 14.60 11.00 0.00% 73.20
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 16.76
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 5.50
消化器内科の症例では胃・十二指腸潰瘍からの出血に対する止血術が最多でしたが、癌を含めてのポリープなどの腫瘍性病の内視鏡切除術が急増しております。また早期の胃がん、大腸がんの内視鏡的切除(ESD)も積極的に行っております。ポリープの切除は日帰りで治療ができるため、患者さんの生活に影響は少なくなっています。
また、他の疾患では、当科に肝臓専門の内科医が増員された影響もあり、直近のデータで肝炎の患者さんの治療が増加傾向にあります。今後は、肝臓疾患の診断・治療と大腸の内視鏡手術が消化器内科の症例の中心になっていく事が予想されます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 副傷病なし 71 0.17 3.46 0.00% 60.97
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 8.04 9.17 5.26% 69.51
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 47 11.26 17.41 0.00% 68.62
外科スタッフは、消化器外科、肝胆膵外科、血管外科の専門医から構成されており、数字には現れませんか、胃がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、乳がんなどの悪性腫瘍の手術例が増えています。
なお合理的かつ正確な癌手術を施行するために、術中に迅速病理組織診断を行うための癌のスペシャリストである病理専門医が常駐しています。
症例として多いのはイレウス、胆石症、そ径ヘルニアさらには下肢の静脈瘤(レーザー焼灼)などの良性疾患です。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 49 5.55 7.59 0.00% 71.22
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 手術・処置等1なし 副傷病なし 31 3.23 5.91 0.00% 63.35
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 18 11.11 10.25 0.00% 69.83
最近我が国において急増している前立腺がんは当院でも増えており、診断確定に欠かすことのできない前立腺針生検を目的として入院される患者が多いです。治療は外来通院でホルモン治療を受けている患者が多くなっています。
2位は膀胱腫瘍(膀胱癌)に対する手術、3位は上部尿路疾患(主に尿路結石)に対する手術が多くなっています。この症例2つの特徴は経尿道的治療であり、患者さんの身体的負担(侵襲)が比較的少ない治療方法を多く行っており、在院日数も比較的短く普段の生活に影響が少なく治療できます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 145 21.58 28.70 19.31% 81.42
160760xx97xx0x 前腕の骨折 副傷病なし 27 2.96 5.70 0.00% 51.59
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 24 24.50 27.21 4.17% 73.71
整形外科の症例数1位は股関節大腿近位骨折に対する人工骨頭挿入術で、で整形外科入院症例の28%を占めています。そのうち大腿骨頸部骨折が最も多く平均年齢は比較的高い傾向にあります。手術後転院する割合も19%であり、他の病院とも連携しながら地域でこの症例を治療していると言えます。2位は前腕骨折で1位と比べ平均在院日数が格段に短く、平均年齢も若くなっています。当科においては,殆どが緊急入院の患者さんであり、救急医療にも貢献しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 76 18.47 18.08 42.11% 72.26
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術・処置等2なし 副傷病なし 34 24.79 19.32 47.06% 68.15
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 7.18 10.02 9.09% 72.59
脳神経外科は1位と3位に脳梗塞に対する治療となり、脳神経入院症例の25%を占めています。治療は手術をしない保存的治療が多くその中でもエダラボン(脳を保護する薬)による治療が中心となっています。
また、脳神経外科は頭蓋内損傷例以外はいずれも40%以上の患者さんが地域の回復期、維持期病院へ転院しており、急性期を扱う当院と連携して診療の実を挙げているといえます。これら脳疾患の患者は救急車での来院はが多く、結果として地域の救急医療にも貢献しているといえます。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080250xx99x0xx 褥瘡潰瘍 手術・処置等2なし 26.64
昨年度は、常勤の皮膚科専門医が在籍しておらず、入院治療を必要とした褥創治療を非常勤医が担当していましたが、本年になり専門医が常駐するようになり、本来の皮膚科疾患の入院例が増加しています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 手術・処置など1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 5.99 - -
当院はいわゆる抹消血管外科の専門医が、抹消血管の動脈硬化性病変に対する、PTA,バイパス手術などを行っており、他に下肢静脈瘤に対するレーザー治療なども積極的に行っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし - - 6.30 - -
100050xxxxxxxx 低血糖症(糖尿病治療に伴う場合) - - 5.89 - -
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術・処置等2なし - - 14.34 - -
救急入院患者の中でも軽症の脳虚血、糖尿病、肺炎などは、外来担当医の診療の後、短期間で退院する例もあります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 -,36 -,- -,13 -,16 -,16 0,23 UICC 6,7
大腸癌 25 25 - - 47 27 UICC 7
乳癌 - - - - - - UICC 7
肺癌 - - - 17 - 15 UICC 7
肝癌 - 17 12 - 18 31 UICC 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
UICC病期分類
 国際対がん連合(UICC)によって定められた分類方法 
  1 原発巣の大きさと進展度
  2 所属リンパ節への転移状況
  3 遠隔転移の有無
 上記1,2,3の3つの要素によって分類するものです。
当院では、5大がんと呼ばれる、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝臓癌における初発の患者さんは74.5%となっており、殆どが初発の治療を当院でおこなっております。胃癌、大腸癌、乳癌においてはⅠ期の比較的早期の患者さんの割合が高くなっており、いわゆる内視鏡手術の症例が増えています。胃癌、大腸癌の早期発見のための内視鏡検査に力を入れておりますが、進行がんに対しては、鏡視下手術、開腹手術、さらには抗癌剤での治療など患者さんの病状にあわせた幅広い治療を選択しております。当院で増加している肝癌は再発することが多い病気ですが、再発例に対しても、再切除、TAE、TACEなどで予後の改善を計っております。肺癌は遠隔転移があるステージⅣ症例が多く、健康診断を積極的に受け早期発見し、早期に治療することが望まれます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0
重症度 1 20 11.10 78.30
重症度 2 21 21.29 78.10
重症度 3 14 18.36 82.14
重症度 4
重症度 5
不明
1)市中肺炎とは
 普段の生活を送っている中で罹患(りかん)した肺炎です。

2)A-DROPスコアとは
 以下の5つのチェック項目を頭文字をとった肺炎の重症度です。
 1項目の評価1点つき、5点満点で重症度を評価します。

 ①項目 
   Age(年齢)       :男性70歳以上、女性75歳以上
   Dehydration(脱水状態):BUN21mg/dlまたは脱水あり
   Respiration(呼吸) :酸素飽和度90%以下
   Orientation(見当識) :意識障害あり
   Pressuer(血圧) :収縮期血圧90mmHg以下

 ②重症度
   軽 症:0点
   中等症:1点・2点
   重 症:3点 
   超重症:4点・5点
最も多く患者さんがいるのが中等症ですが、重症な患者さんも多数存在しています。
また、重症度が高くなると年齢も高齢になる傾向があります。今後も高齢者の増加に伴い、重症な肺炎患者の増加が予想されます。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 168 25.17 75.83 50.00%
その他 14 28.79 64.71 57.14%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 13 7.00 70.69 0.00%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
ICD-10(国際疾病分類)とは
 異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体 
 系的な記録、分析、解釈および比較を行うため、世界保健機関憲章に基
 づき世界保健機構(WHO)が作成した疾病分類です。
脳梗塞の患者数とあるとおり、脳梗塞(I63$)に分類される患者数がほとんどです。その中でも3日以内に発症した急性期脳梗塞が9割を占めています。
また脳梗塞(I63$)の患者さんの半数が転院して継続的なリハビリを行っており、地域の医療機関全体で脳梗塞の患者さんの治療を行っているといえます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 170 0.58 2.18 1.18% 66.79
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 56 6.79 14.68 3.57% 65.95
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術
腎臓内科の手術は人工透析用のシャント(人工血管)の狭窄等に対する経皮的シャント拡張術・血栓除去術が最も多く約70%を占めています。この手術は症例数でも1位となった『手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等』に付随する手術であるため、症例数と共に手術の実施数も多くなる傾向にあります。
また、2番目に多く実施されている手術、内シャント造設術は人工透析を導入のためにシャントを造る手術です。
当院の腎臓内科は透析治療に対して多数手術を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 79 1.82 3.08 0.00% 66.22
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 22 1.68 9.64 4.55% 72.14
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) 19 1.00 2.00 0.00 65.00
循環器内科の1位である経皮的冠動脈ステント留置術と3位の経皮的冠動脈形成術はいずれも、心臓カテーテル治療です。これは症例数でも2位であった『狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等』に付随する施術です。1位3位を合計すると循環器内科の56%を占め、手術においても狭心症等に対する治療が中心であるといえます。
また2位は閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術となっています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 161 0.16 0.14 0.00% 66.22
K654 内視鏡的消化管止血術 14 1.14 11.43 0.00% 71.36
K7212 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) - - - - -
消化器内科は1位と3位(10例未満のため数値未記載)に内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術となっています。この手術は消化器内科の約80%を占めています。この手術は短期滞在手術となっており、DPC症例数では集計対象外のため、手術数と症例数に違いが出ています。
2位の『内視鏡的消化管止血術』は胃潰瘍や十二指腸潰瘍等に対する内視鏡的手術です。
本年より当院に肝臓学会専門医が赴任し、肝臓疾患の診察を希望する患者が増加しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 297 0.04 0.05 0.00% 67.24
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 76 1.20 2.22 0.00% 68.64
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 71 0.00 0.17 0.00% 61.01
外科手術数の上位を占めるのは、他の施設と同様、消化管腫瘍の内視鏡手術、鼠径ヘルニア、下肢静脈瘤など比較的軽い手術例が全体の40%弱を占めています。残り60%は、胆石症、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵がんなどで、内視鏡手術、腹腔鏡手術、開腹手術が適宜病気の進行度に合わせて選択されています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 55 1.67 4.49 0.00% 71.87
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) 31 1.10 2.13 0.00% 63.35
K8412 経尿道的前立腺手術(その他のもの) 19 1.37 9.95 0.00% 70.16
泌尿器科は膀胱癌の手術が最多で、尿路結石手術、前立腺手術が上位3位までで、全体の約58%を占めています。これらの疾患の手術数はいずれも2桁で泌尿器疾患が満遍なく手術を受けています。
この上位に全てに共通するのが経尿道的手術です。経尿道的手術は開腹手術に比べ患者さんの身体的負担(侵襲)が少ない手術です。そのため手術後の入院期間も短くなっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 126 2.52 15.33 15.87% 76.17
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨)脛骨 70 1.96 8.64 1.43% 55.61
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 51 4.57 17.61 15.69% 79.78
整形外科の手術は症例数の上位3つに付随する手術が上位になりました。骨折観血的手術(大腿等)、人工骨頭挿入術(股)については平均年齢が高く平均年齢の上昇と共に手術後の入院日数も長くなる傾向にあります。また、両者とも一定の患者さんが急性期の治療の後近隣の病院に転院され、リハビリなどその後の治療を受ける例も多く、地域で高齢者の治療を行っていると言えます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 31 0.61 11.23 16.13% 75.35
K178-4 経皮的脳血栓回収術 15 0.07 25.20 53.33% 78.27
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 14 9.50 10.71 21.43% 69.86
脳神経外科の手術は上位2つ『慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術』と『経皮的脳血栓回収術』はいずれも入院当日、あるいは翌日に行われている例がほとんどで、当院の脳神経外科手術は、超急性期の脳疾患と言えます。
なお2位の『経皮的脳血栓回収術』は脳梗塞(血栓性)に対する治療で、この他の上位手術に比べて術後の日数が長く、後に他院へ転院する患者さんが多い傾向にあります。
また、脳神経外科の手術患者さんもリハビリなどその後の治療を他院に転院して受ける例も多く、地域で治療を行っていると言えます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる 18 0.36%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 209 4.14%
異なる
『播種性血管内血液凝固、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症』が全退院患者に対してどの程度発生しているかを示しています。

用語の解説

 ①DPC6桁
  DPC14桁の上6桁です。この6桁はDPCにおける傷病名を表しています。
  なお、DPCの説明についてはDPC別症例数をご参照ください。

 ②播種性(はしゅせい)血管内血液凝固
  さまざまな重症の基礎疾患のために血液凝固能が過剰に活性化され、
  広範な血管内での血栓を形成してしまう疾患で、結果として血小板などの
  凝固因子が枯渇し、著しい出血傾向を示す病態です。
  これにより多臓器不全や広範な出血の見られる重篤な状態です。

 ③敗血症
  感染症などにより血液中に病原体が入り込み、血中で細菌が増殖
  する病態で、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。

 ④真菌症
  真菌による感染症で重篤な病態の結果、真菌が全身に蔓延する病態です。

 ⑤手術・処置などの合併症
  手術・処置後に発生する合併症で、医療ミスとは異なり、どの様な患者さん
  でも一定の割合で発生します。透析シャント閉塞、術後出血などがあげられます。
  

 ⑥入院契機傷病名
  DPCは入院中に最も医療資源を投入した傷病名によって決定されますが、
  別に今回の入院するきっかけとなった傷病名もつけられます。これを入院契
  機傷病名と言います。

 ⑦発生率
  全退院患者さんで当該病名の患者数を割って発生率を求めています。


播種性血管内血液凝固と敗血症は重篤な病態で、その治療においては医療資源が大量に投入される傷病です。そのため、これらの病名の元に不適切に高額な医療費の請求が行われる可能性があるとも言えます。播種性血管内血液凝固の当院での発生率は0.2%となっています。敗血症の当院での発生率0.53%となっています。現状も適切な医療費請求のためにDPCコードの確認は行っておりますが、今後もより一層、適正請求に努めていきます。
手術・術後の合併症については、入院契機と同一の209症例中透析シャントトラブルが88%を占めています。これは維持透析をしていくうえで必然的に発生してしまいます。
手術・術後の合併症の内訳は以下の通りです。
更新履歴
2016/09/29
公開版として作成