CTは体の回りを回転しながらエックス線撮影をして、人体の輪切り画像をつくります。マルチスライスCTの登場で、―度に多数の画像を撮影できるようになり、より早く、より鮮明な画像を撮れるようになりました。これをコンピューター解析することで、輪切り画像だけでなく、いろいろな角度から人体を観察し、目的にあった画像に展開していくことができます。さらに当院に導入された最新のマルチスライスCTでは、新しい解析法を用い、医療被ばくを少なくすることが可能となりました。最新のマルチスライスCTは次のような利点があります。
- 1)より早く
短時間で広い範囲の撮影が可能となり、撮影のため息止めが難しい「小さいお子様」や「ご高齢」の方の負担が軽減しました。 - 2)より鮮明に
一回の撮影時間がとても短い(速い)ので、拍動している心臓でも鮮明な画像が撮影可能となりました。 - 3)より優しく
医療被ばくを低減させる解析法を用い、患者さんの医療被ばくを必要最小限にしています。